週末は結婚式場を決めるため(+ゼクシィからお金をもらうため)にウェディングフェアに行ってきた。
一軒目はグランドハイアット東京。ホテルでの結婚式なんて全くやる気なかったんだけど、チャペルの写真が良すぎたので見学と見積もりの予習がてら行ってみる。
チャペルは写真の通りめちゃくちゃかっこよくて、建築家が作っただけあって音響も照明も工夫されてるし、椅子もいわゆる結婚式の白くてリボンとか付いててダサいやつじゃないのがめちゃくちゃよかった。少人数披露宴の会場もあってちょっとだけシノワズリな感じが可愛かったし、見積もりも色々リアルな数字で作ってもらったけど思ったよりすごい安くてびっくりした。
ただ試食の料理が「(結婚式行ったことないからイメージだけど)結婚式とかで出るフレンチってこうだよね」っていう全く感動がなく、まずいわけじゃないしこれで美味しいって言う人も沢山いるんだろうけど美味しくないフレンチで、自分のパーティにこれが出されるのは私には許し難い感じだった。あとまあ椅子カバーとか作りが雑で、どこもこんなもんなのか？と若干不安になる出だし。
恋人は「普通に美味しいと思います」「ここでもいいんじゃない？って思っちゃうくらいですね」と言っていて、私もあの料理を自分の結婚式では出したくないけど他人の結婚式なら「まあ結婚式ってこうだよね」で気にしないし、チャペルは本当にとっても素敵なので、誰かここであげないかなあとは思った。でもホテル側が推してた光の演出とプロジェクションマッピングはされたら正直めちゃくちゃ笑うと思う。あれをやりたいって人いるの？ってくらい趣味が合わない。
二軒目、メゾン ポールボキューズ。単純に行きたかったレストランなので、ウェディングやってるんだーというので二軒目に。
外観はイマイチなものの内装はアール・デコの建築にガレのランプやティファニーのステンドグラスが飾ってあって、プロポーズされた小樽旅行で見た(しかも気に入っていた)美術品なのでエピソードトークはバッチリな感じ。ワンフロア貸切で全て美しいのでなかに入ってしまえば世界観に浸れるのがよかった。
チャペルもこじんまりしてるけどダサくないし、結婚式でバイトの牧師さんと挙式するのもなあというのが懸念点だったんだけど、ちゃんとした牧師さんを呼んで聖書のどの部分を使うかなども打ち合わせできるらしくてそれがとてもいいなと思った。
あともう細かい点でいいところはいくらでもあれど、やはり料理。さすがレストラン。さすがすぎる。なんか知らんけど世間がありがたがってる油っぽくて柔らかいだけの肉じゃなくて、しっかり歯ごたえと旨みがある肉に「これよ、これ」と思う。対して食にこだわりがない恋人も「昨日ので普通に美味しいじゃんと思ってたけど、これを基準にしちゃうとちょっと…ですね」と言っていた。あとシャンパン、ワインがおいしいのはもちろんのこと、しっかりノンアルコールのスパークリングとノンアルワインが数種類用意されていてどれも美味しくて、家族や友人に結構飲まない人がいるんだけど、「また烏龍茶かオレンジジュースかジンジャーエールか、まああっても見た目だけの甘ったるいノンアルカクテルかよ」と思わせなくていいのがいいなと思った。普通の人がそこまで思ってるか知らないけど私はめちゃくちゃ思ってるので。
ノンアルの件はグランドハイアットにはまあオプションがなかったのもあってか「まあ普通にジュースとかお茶とか、飲めるものはありますよ」っていう案内だったんだけど、ポールボキューズは「これはコロナ禍でよかったことのひとつで、お酒が出せない時期に『でもここの食事にソフトドリンクはあまりにも味気ない』ってことでノンアルコールワインの取り扱いを始めたんですよ」とのことで、マジでちゃんとわかっているのが嬉しかった。三つ星ってこうなのね。
ちなみに最近飲んだノンアルワイン(TASAKIとポールボキューズ)は今までの「いうてジュースだな」ってノンアルワインとは比べ物にならない美味しさで、色々話しててやっぱり美味しいほうのノンアルワインは発酵させないタイプじゃなくて、普通にワインを作ってアルコールを取り除くタイプなんだと知った。だから同じグレード的な感じで比較すると普通のワインよりノンアルワインのほうが高いらしい。なるほどねえ。
というわけで来週本命の軽井沢高原教会に行ってくるんだけど、ハードル上がりまくってる+私はあまり星野リゾートに期待していないので、周りにずっと「高原教会でやろうかなと思ってる」と言ってたけどかなり変更の可能性があるぞ…って感じでそわそわしてる。いや、教会は行ったことあってそこが素敵なのはわかってるし、ノンアルコールは美味しいジュースのオプションがあるのは知ってるのでそこは安心なんだけど(ワインじゃなくても軽井沢のジュース、本当に美味しいので)、ふざけた食事出されたら私は無理だから不安〜不安不安〜〜。あと普通にポールボキューズと求めるホスピタリティとかおもてなしへの美学とかの波長が合いすぎた。
なんかもともと結婚式感の強い結婚式には興味ないのもあってそういう式場は選んでないからまだマシなんだけど、ハイアットに行ってみて「チャペルの客席の装飾がダサくなくていい」なんて感想が出るとは思わなかったし、マジでこだわり強い側の人間なんだなと思った、私。この先の準備どうなっちゃうんだ！という不安がかなりある。
