2023.06.20 恋人の実家への挨拶回想

 ケンタッキーが食べたくなったので夕飯に買いに行ったら注文と会計がタッチパネルになっていた。私はとにかく人と会話するのが面倒なタイプなので嬉しいんだけど、ふと「タッチパネルは盲目の人には大きな障害」という話を思い出して、続けてマクドナルドのレジにあるメニューの撤去についてもあったなあと思い出した。未来のユニバーサルデザインバリアフリーってどうなっていくんだろう。


 先週土曜日は恋人の実家に挨拶に行った。そんなに遠い場所ではないのだけど東京の外で、慣れない路線に乗って知らない景色を眺めたので30度超えの天気も相まって夏休みのようだった。

 実家にはご両親と、近くに住んでいるというお姉さん夫婦も来ていただいていて、お姉さんが猫を捕まえておいてくれたので抱っこさせてもらった。「人が来るとどこかに行ってしまう」と聞いていたのでもっと人嫌いの猫かと思っていたのだけど、なんとなく抱っこから逃れようとはするものの激しく嫌がるそぶりはなく、写真で見るより圧倒的に可愛くて思ってたより小さくてふわふわで最高だった。猫を下ろしたあともしばらく足元に座っていて「いなくならないなんて歓迎されてるんだねー」なんて定番のやりとりをした。猫は歩くときもニャーニャー鳴きながら歩いており不思議だったけど、恋人曰くそういうものらしい。そうなの?

 お姉さんからは「え、というかおいくつですか?」と聞かれ、お母さんからは「こんなに若いお嬢さんいいのかしら?いいんですか?」と聞かれ「子どものころからおじさん好きな気はあったので大丈夫です!」と答えたけどいま思うと絶対違う気がする(が、正解はわからない)。お母さんに「お嫁に来てくれるってことでいいのかしら?」と聞かれたときは(介護か?同居か?)と警戒したけど、単純に「結婚前提のお付き合いなの?」という質問だったらしい。恋人曰く「緊張してたんだと思う」とのことだったけど、恋人が普段通り無言だったのが悪いと思う。

 あとは準備していただいたスイカを食べたり枝豆食べたり畑で取れたプラムを食べたりして、そのあと畑も見せてもらって採れたての野菜をいっぱいいただいて最高だった。恋人の育ちは私の東京育ちと田舎の祖父母の家が好きな両面どちらとも近いからなんとなく感覚が合うんだろうなとうっすらと思っていたけど、実家に行ってみてその推測は正しかったと確信した。


 帰りは外食して美味しいらしいキムチを途中下車して買いに行って私の家に帰宅。

 体温調節が下手なので普段から体がほてって暑くて明け方に目が覚めたりするんだけど、この季節は恋人と寝ると一度目が覚めたあと暑すぎて眠れなくなるので厄介。今回は保冷剤で首を冷やしてもう一度寝た。

 あと恋人はいつも腕枕中に「腕痺れない?」って聞いても「痺れない」と言うんだけど、本当に朝まで腕枕で寝かせてくれててビビった。大体私が寝心地悪くなって腕退けちゃうんだけど、今回は収まりがよかったのでそのままだったらしい。


 日曜日はいただいた野菜を天ぷらにしてそうめんを食べた。一番夏って感じがする。暑いのに何故か天ぷらって夏に食べるよね(我が家だけ?)。

 そのあと『岸辺露伴ルーヴルへ行く』を見に行った。過去シーンはちょっと見てて辛かった(演技が)けど、他はいつも通り面白かった。エンディング間際のルーヴル美術館の画角がめちゃ変で面白かったんだけど、広場に人が多すぎて写せなかったんだろうな。

 パリに行ったとき、ルーヴル美術館には行かなかったんだけどニケは見たいなあと改めて思った。ミロのヴィーナスはなんとも思わないけどサモトラケのニケは官能的で好き。正直言ってあれにめちゃくちゃ欲情する。