食と酒

眠れぬ午前3時。いい香りがしたら眠れるかと思って友人からもらったアロマディフューザーを開けたけど、すごい嗅いじゃって眠れない。いい匂い。友人の部屋とお揃いらしい。ありがとう。


最近、ビールの美味しさがなんとなくわかるようになった。

先週から、二週連続で父とサシで昼酒を飲んでおり、父が瓶ビールを頼むので(好きなの頼んでいいよと言われたけど、わざわざ頼むほどお酒が飲みたいわけでもなかったので)付き合って飲んだら、苦いけど悪くないのかもな、と。

父とサシで飲むのは初めてで、父の行きつけの焼き鳥屋で飲んだら、雰囲気にのまれたのか、父の喋り方がただのおじさんだったりして、かなり新鮮だったその苦味込みかもしれない。


昔、「ビールの美味しさがわからない」と話したときに、「ビールは飲んでるうちに美味しくなるものだからねえ。俺らは『乾杯はビールっしょ』みたいなアルハラしないから、飲めるようにならないかもね。ごめんね笑」とバイト先の同期に言われたことを思い出す。たしかにビールってそういうものなのかも。


一人暮らしをしてやりたかったことの一つに、"ノンアルコールペアリングに凝ること"というのがある。いま冷蔵庫の食材で何を作ってなにを合わせるかを考えているのだけど、なかなか難しい。

ペアリング用のノンアルコールドリンクの基本形であるフルーツ×お茶(フルーツの甘味、香り、酸味を使いつつ、お茶のタンニンで食中のアルコールのはたらきを補う)は普通に好きなんだけど、味の想像ができてしまって、悪くないけど、ワインとか日本酒が飲みたなあって思う、という。ペアリングとしてはいいんだろうし、たとえばジントニックの代わりに飲むならそれでいいんだけど、ワイン、日本酒の代わりにはなり得ないのよね。ノンアルコールじゃ無理なのか。でもこちとらアルコールに弱いんじゃ。

 

今は右も左もわからずに、ワインや日本酒を「これおいしー」って飲んでるけど、味の分解ができるようになったら、好きなノンアルコールドリンクを生み出せるようになるのだろうか。

でも今のノンアルコールペアリングの考え方は、ペアリングドリンクであるワインの代替品を考えることであって、ワインを再現することではないんだよな。で、私はなにが好きかっていうと、まず「ワイン美味しい」があって「マリアージュ最高」があるので、やはり無理なのか。


とにもかくにも、ランチでいいから『sio』のノンアルコールペアリングコースとか体験してみたいけど、1人で踏み出すにはまだちょっと高いと感じてしまう。イベントとして誰かとならいけそうだけど、食にこの額払うのに付き合ってくれる人に心当たりがない。残念。