2020.11.06

昨夜同期と歩いていて、「悩み聞いてよ。飲み会のあと家で一人でいるのが寂しくて嫌なんだよね」と言われて、日記でも書けばと思ったけどそれは言わずに「楽しかった飲み会のあとって、今日も楽しかったな、友人に恵まれていて幸せだな、って噛み締めてるからあんまりわからない」と言ったら「え、それ寂しいときないじゃん!」と言われて、寂しいときはあるんだけど、寂しくないときはその感覚がほんとうに思い出せなくて、なにも言えなかった。

もう一人は寂しいときに手軽に人に会いたいからずっとマッチングアプリをやっているらしく、「寂しさを他人でしか埋められないのって辛くないの?」と聞いたら「自分で埋められたらいいけど俺はそんなに強い人間じゃないから」と言われて、私もそんなに強くないですと一瞬ドロッとした感情が出てきたけど、この人に教えてやる必要もないかと笑っておいた。

のわりに3人の中で結婚したいのは私だけらしく、「結婚したらこの先一人だけをずっと好きってことでしょ?絶対無理」と言われて、「恋愛感情とかじゃなくて、この人と生きていきたいと思う人と共に人生を歩もうと合意して生きていくのっていいじゃん」と言ったけど、全然通じなかった。

友人に昔、「通じ合う人もいるから、あんまり諦めないほうがいいと思うよ」と言われたけど、閉じちゃうよね心。でももう歳を重ねたので、言葉が通じなかったところで失望したりしなくて、それはそれとして仲良くできたりできなかったりするのだけど。


頭の中の他人と会話したり、頭の中の他人の目線を借りながら自分と会話して、感情を認識して、言語化して、受け入れる、という作業をいつもやっているなあということはある時から気付いていたのだけど、菊地成孔を追っていくにつれて、これがフロイト精神分析という手法だと知った(本来は他者とやるものだけど)。これを身につけていなかったらとっくに自殺でもしていたのか、もうちょっとめちゃくちゃな人生を歩んでいたのか、気になる。

みんなそうだと思うけど、タガが外れた自分への好奇心とは一生付き合っていくことになるんだろうなあ。


夕飯を食べ終わったらとりあえず外に出ようと思っていたけど、食べ終わったのが20時半で、料理中に油が跳ねてシャワー浴びて着替えたい気持ちだったし、今日の外出は諦める。

と思ったけどシャワー浴びてからもうホットラムがあるんじゃないかと思い立って西荻に出かけて、多分1ヶ月以上行ってなかったので「え、半年ぶり?」とか関西人の店主(友人)に言われて、今日は人少なかったのでまったり飲んで、途中で入ってきた人が菊地成孔ってリアルで会ったらこういう感じなんだろうなみたいな感じのおじさんで、「いや、僕は妻も娘もいるので変な風にとらえないでほしいんですけど、髪、綺麗ですよね。なんかもう、変ですよね、髪、綺麗で、ねえ、ああ、すいません」「よく言われます」とかいう会話をして、店主とちゃんと次はすぐ来ますと約束して帰ってきた。

しかし、鶴橋から京橋は歩く距離じゃないと友人に言われたのはわかるけど、梅田から難波も歩く距離じゃないと言われたのはいまいち納得できないなあ。

 

吉祥寺で、ホームでキスしてから彼女の背中をグッと押して電車に乗せて、両手上げてフルの笑顔で彼女を見送っている男の人がいて非常に良かった。