2020.10.31

昨日はフレックスで15時半に仕事を終えていて、ご機嫌にギターを弾いたりなんかしていたのだけど、弾き終えたらだんだんしんどくなってきて、休日はやばいかもしれないと思っていたところに、20時半頃、友人から「飲まないか」と連絡が入り、半ば死んでいたけど人に会えばなにか変わるかと返信をした。

結局「急な仕事が入って」と流れたのだけど、とりあえず新宿まで出てしまっていたので、久しぶりにDUGに行く。

DUGで読書、ジャズを止めなくていいし、ひとつの正解を見つけたかもしれない。

どんどん、高校生のころから「やまなおは大人になったらこうなりそう」と言われていたいけ好かない大人に近付いている。いけ好かないというか、それにストレートに憧れるのはストレートすぎないかって感じだったけど、好きに生きている大人は全員ロクでもなくて最高だ。全員の誤算は私がお酒が弱いことくらいで。


昨日の夜は気持ちが少々やさぐれていたので、コートのポケットに携帯、財布、ハンカチ、文庫本、AirPodsをつっこんで手ぶらで外に出てみたのだけど、やさぐれた気持ちで手ぶらで歩く夜の新宿はいい調子だった。手ぶら用のもう少しコンパクトな財布を買おうかしら、と思うけれど、その財布が常になる未来しか見えない。いいんだけど。

ひとりでいるときはやさぐれた時間と認識できる時間まで遊んでも、電車があるのもいいな。さすがにタクシー5千円は気持ちだけじゃ払えない。


菊地成孔が自主的にやっているヘッドフォンのCM、毎回身悶えするほど好きだけど、「3千円のゼンハイザーを犬に咥えさせて犬ごとガムテープでピアノのふたに貼り付けました」で「小田急線のモテキパラダイスキス」以来の自分で引くほどの爆笑をした。想像した犬は柴犬でした。

あと、サンラと聞くときいつも頭にビョークの顔が浮かんでいて、あえて調べないでおいている。

シーズン4に入って1回目(第77回)、「マイルスデイビスなんだけどさ」の回は「現代はお約束にいつまで付き合ってくれるのかの実験」という話だったけれど、最後までずっと楽しかった。得に生きているのかもしれない。


若林のキューバ本を読み始める。初めて読んだとき(キューバから帰ってきたあと)はなんとも思わなかったのに、なんか、ああ、見ないようにしていた現実に久々に殴られるような気持ちで痛い。

こんなにジャズやブラックミュージックをブラックミュージックとして聴き始める前、友人から「私も海外行ってみたい!キューバとかさ、音楽どう?」「暖かくて音楽のある街に行きたいと思って決めたところだから、やっぱすごかったよ。街中で音楽流れてるし、そこらじゅうで踊ってる。行かなかったけど隣のジャマイカはボブマーリーが生まれた国だしね」「ボブマーリー!ジャマイカ!いいね!行こうよ」なんて話をしていて、向こうはまだ大学生だけどこっちが就職しても都合付けて絶対行こうと思っていたのに、それもなんだか夢のまた夢みたいになってしまったなあ。


今日は前前から決まっていた、弟から送られてきた鍋セットをみんなで食べる鍋会で、今週は調子悪すぎてクール便で友人の家に鍋セット送りつけることまで考えたけど、行ってよかった。冷凍のもつ鍋セットを私がうっかり冷蔵庫で保存していてもつ鍋は食べられなかったけれど、人の家で勝手にチャーリーパーカーかけて踊って、美味しいお酒しこたまのんで、映画版モテキ上映会して満足したまま終電前で帰って、今日もいい調子です。

ご機嫌なので写真撮ってもらっていいですか?という女性にご機嫌に応じて、ベロベロのカップルをご機嫌に眺めながら歩いた。吉祥寺という街、好きだな。