2021.03.14

 『チェンソーマン』(1、2、3、4)、『群像2021年4月』(ベイルート961時間(及びそれに伴う321皿の料理))


 読んだ本の記録を続けていると、漫画をめちゃくちゃ繰り返し読むタイプなのがバレる。本もそうだったんだけど、なかなか何度も読む暇がなくなってきちゃったな。

 3巻おまけの「パワーのことを知ろう!」のコーナーの「⑧パワーは自分がかわいい事を理解しているぞ!」のパワーちゃん、可愛いけど急にチャイナ服着てなに?と思っていたんだけど、二周目で『封神演義』の妲己のパロディじゃないかと気付いた。違うかなあ。

 4巻、先生が言う「男はの方は不死身、魔人の方は半分不死身」が気になる。パワーちゃんは「ウヌが死んだときだいたいワシも気絶しとる」って言ってるからつまり、デンジは完全に死んでも生き返ることができるけど、パワーちゃんは絶命したら血を飲んでも無理ってことかな。

 あとはサメと暴力は魔人で、蜘蛛と天使は悪魔なんだなあというのを多分ちゃんと覚えておいたほうがいいんだろうね。「人の姿に近い悪魔は人に友好的」と書かれていたけど、悪魔がわざわざ人間側につく理由がよくわからないから、対価が少ない契約で悪魔丸ごと使えるって感じなんだろうか。ただ、公安デビルハンター側としては、「(銃の)悪魔を倒すのにいまは必要だから」魔人を使ったり悪魔と契約してるだけであって、「人に危害を加えない悪魔や魔人は殺さない」とは言ってないし、みんな悪魔や魔人を信用してないっぽいから最終目標は悪魔と魔人の駆逐な気がするし、人間と契約してる悪魔はどうなんだろうそのへん。生死を握られてるにしろ「契約するなら(いまは)殺さないでいてあげる」で人間の味方をするほど悪魔ちょろいの?それとも狐が早川を嫌って来なかったように、「契約」は都度のことであって、長期の関係性は「契約」じゃなくて信頼とか信用の取引なんだろうか。だから「契約破り=死」のルールなしで人を裏切ることも可能?でもそんな取引を公安デビルハンターがやるのかなあって謎だ。公安側は裏切られたら倒せると思っていて、悪魔側は(人間が人間対悪魔だと思っているのと違って)種としての連帯はないっぽいから個の生存重視でとりあえず生きて逃げる機会を窺ってる感じかな。天使の悪魔の説明から、悪魔は基本的に人間を敵視してるっぽいけど、人間側と違って連帯としての人間敵視じゃなくて本能だから、他の悪魔を殺すことに抵抗はない(悪魔を殺す人間を駆逐する味方的な感覚はない)ってことか。多分。

 幽霊のキャラデザは『影廊』ってホラーゲームにあんなやつがいたかなと思い出した。こっちは昨日ベッドに入ってから思い出したので、あんまり思い出したくなかった。これはパロディというより私の中で記憶が結びついただけだと思う。


 ラジ父を聴く。智春さんのコーナーに来たメールを読んで「団長は本当は丁寧にクロロ団長と書かれてたんだけど、ここはラジオ父ちゃんだぞと。クロロなんて言わなくてもみんなわかる」と話す川北がイイ。説明なしに『世紀末リーダー伝たけし』の話しかしない真空ジェシカのラジオ父ちゃんだもんな。

 踊り場は先週聞いたときに「男は全員スケベだろ」と書いたけど「男は全員バカスケベだろ」に訂正します。「バカスケベ」、いい言葉だなあ。

 あとラジオ繋がりでちょっと前に聴いておっ、と思ったけど書き忘れてた、宮下草薙が「ちょっと無茶なロケをするタイプのテレビ番組」を「平成じゃないんだから、みたいなやつね」と話していたことを書いておく。「平成じゃないんだから」って言われるのなんてもっと先だと思っていたけど、いま宮下草薙が言うのか。

 ラジオ聴きながら部屋を片付けてやっとすっきりした気持ち。部屋が汚いと落ち着かない性格だと、宅飲みしたあとも速攻部屋が片付くのでよい。


 外に行きたいけど風強いからなあとか色々迷って、まあ出たいときは出たほうがいいなと思って外出。本持っていこうと思ってたのに、出かける直前に人のブログ読んでたら忘れた。電車で「あれ、本がない。さっきなに読んでたんだっけ?…ブログか」って。あと、財布重いなって部屋で小銭を財布から出してそのまま溜め込む癖があるので、溜まってきたしちゃんと口座に入れに行こうと思ったら硬貨の取扱は平日だけで、ただ重たい小銭をジャラジャラ持ち歩くだけになってしまった。

 新宿のルミネにマーチンを見に行ったけど「14ホールは全店舗いま在庫が少なくて…」と言われ、伊勢丹に行ったら「14ホールは秋冬だけなので今置いてないんですよ」と言われてすぐ帰宅。ルミネも伊勢丹も春服だなあと思ったけど、最近の買い物の満足度が高くてあまり見るが気起きなかった。

 電車の中でオンラインストアを調べたらオンラインでは買えそうで、サイズだけ見ておくかと吉祥寺のマーチンへ行く。お姉さんと話していたら倉庫に14ホールがワンサイズだけあって「作りが大きめなので多分大丈夫だと思います!」と言われて履いたらぴったりで、やっぱりいつも履いてるブーツよりはしっくりこなかったけど、買っちゃった。めちゃくちゃ嬉しい。履きこなすぞ。


 帰ってきてご飯、お風呂、『ベイルート961時間(及びそれに伴う321皿の料理)』を読んで、ブーツの手入れ。そういえば革の手入れというものに憧れはありつつ、私はクタクタになった味のある革小物を持っていて似合うタイプじゃないよなと避けてきたので、本革の手入れをするのは初めてだった。こんなに愛おしい時間があっていいのかってくらい最高で、また生活の楽しみが増えた。

 『ベイルート961時間(及びそれに伴う321皿の料理)』を読んだあとだったので、レバノンの内戦や革命下の若者のことを、靴を磨きながら考えていた。早くもっといい生活(お金や地位のことじゃなくて、手の内にある生活をもっと尊重できる生活、手触りのある生活の範囲をもっと広げられる生活)がしたい。私は恵まれているけど、でもやっぱり、このままいろんな感情や感性や手触りを押し殺すことが当たり前に要求される(誰もそれに気付いていない世界での)暮らしにはいずれ耐えられなくなると思う。


 やっと映画も観たくなって、本も読みたいし、もっと書きたいのに、明日も仕事だ。明後日は夜遅くて、土曜日は仕事で、来週は連日深夜作業の予定。つらい。


 メタルフレームのメガネ、似合ってる気がするんだけど置くとすぐ見つからなくなるので困る。