人間が神に昇華するのをみた日

朝。天気が良く、暖かかったので窓を開けた。今日は久しぶりに化粧をしたくなったので化粧をして、せっかくだからコンタクトもつける。ずっと落としたままだったマニキュアを塗った。

平日の終業後だとスーパーに肉がゼロなので、肉を買いに行くためにマスクをする。はやくマスクをせずに外を歩きたい。

外に出ると、それなりの人が普通にデートしたり、家族で散歩したりしていて、なんなんだろうと思う。私の部屋だけなのか、非常事態なのは、と錯覚しそうになる。不思議な感じだ。


帰ってきて、プレイリスト『区民広場封鎖』を聴きながらおでんの仕込みをする。風が入ってきて、トラックが走る音が聴こえて、夏じゃん、と思う。夏おでんだ。


仕込みを終え、買ってきた肉を小分けに冷凍する作業が終わり、YouTubeに期間限定で上がっている嵐のライブ動画『Untitled』を観る。嵐を好きだったのがちょうど10年前くらいで、昔好きだったがゆえになんとなく食指が動かなかったのだが、まあ流しておくか、と思ってつけたら2時間ガン見してしまった。

最初は、嵐はやっぱり最高!でもこういう凝った演出じゃなくて、Tシャツジーパンで走り回ってるようなやつの方が好きだったな。年齢的にもうキツイのか。とか思いながら観てたんだけど、ちょうど真ん中くらいの、嵐を中心に光が弾ける演出が「この空間では俺たちが絶対的王者だ」と主張しているように見えて痺れて、それを背負って歌と踊りで魅せる嵐が神々しくて、神様なんじゃないかという気がして、と思ったら嵐が光を連れてくる演出が続いて、あ、神様なんだ、と思って。そのあとの初期曲メドレーとかも最高だったけど、歌詞が全部祈りと別れに聞こえてきて、「この惑星の上に生まれてきたこと もう後悔しないように勇気をあげる」って歌詞が大好きなんですけど、なんかこの人たちいなくなっちゃうんだなって。最後地球背負ってたし。この20年間って神話だったんだなと思いました。

オタクはすぐ推しを神格化したがるなと自分でも思いながら観てたけど、今回ばかりは続く演出があまりにもでびっくりした。観てよかった。

最初箇条書きで思いの丈をぶつけてたんだけど、トイレの掃除をしたら少し冷静になったので文章に起こしました。


夜。一度冷まして味を染み込ませ、温め直したおでんを食べながら、あれ、今日日曜日か、と気付く。土曜日どこいった?と思ったけどほとんど寝てたのか。土日の休み、足りなくはないんだけど、本当にあっという間に終わってしまう。どうせGWもどこにも行けないんだし、今年はGW解体して週休3日にしてほしい。