2020.10.29

夜電波、シーズン3はジャズ多めで嬉しい。ポップスもヒップホップもソウルも、菊地成孔が聴かせてくれる音楽はどれも素敵だけど、やっぱりジャズが一番うっとりできる。


昼休み、急にお風呂に入りたくなったのでお風呂に入る。お風呂に入ってから身体が冷えていたことに気付くことは多々ある。

日当たりのいい部屋がいいと思うほど明るい人間じゃないし、と思って部屋を探していたので、いま住んでいる場所が東南向きなのはたまたまなのだけど、東南向きとはいえあまり日当たりが良くない。日当たりがよくないのはあまり気にならないのだけど(よいと嬉しくはある)、日当たりがよくないと部屋が冷えるのがとにかく由々しき事態で、身体が冷えると身体にも悪いのだろうけどなにせ心に本当によくない。すでに毎日部屋でもこもこの上着を羽織っているけど、そもそも冷え性だと付け焼き刃にしかならないのよね。次は日当たりのいい部屋に住もうと思う。


今日は8時からアメリカとの会議があったのでフレックスを利用して16時半に仕事を終えて、家のすぐ近くの映画館で黒沢清『スパイの妻』を観てきた。

黒沢清の映画はいつもとにかく性癖に突き刺さりまくるのだけど、今回ダントツで堪らなかった。

邦画をそこまで多く観ないからかもしれないけど、まず蒼井優があんな発声できるんだって言うのを知らなくてめちゃくちゃ興奮して、で、黒沢清映画の演劇観てるみたいな過剰演出ワンカット長回し会話シーン、サイコゥサイコゥサイコゥ。「信じます」の会話の愚かさと狡さがたまらないし、「こんなところで?」のあの関係性の幸福も最高。で、黒沢清映画の奥の部屋、ホラー気味のカメラワーク、密室演出、過剰な痛さ、好き…。

ああいう愚かで美しくて気が狂ったくらいの女が大好きだし、キザで口が達者でズルくてダメな男をそれでも愛してしまうし、こりゃ幸せになれんわと思いました。大好きすぎる。本当に性癖に刺さりすぎてどうしようかと思った。

蒼井優、可愛いとは思うけど特別好きって感じではないなあと思っていたけど、好きになりました。ああ、睨まれたい。