2020.10.04
相変わらず7時頃に目覚めて本を読む。友人も8時半に起きて、寝起きにカメラを向けたらちょっと怒られた。
なんとなくテレビをつけて、戦隊シリーズを30分見る(きらめきとひらめきがキーワードの魔進戦隊キラメイジャーが戦っていた)。他人と朝にテレビを見る時間の独特な居心地に飲み込まれそうで、「いやこれ日曜日すぎるでしょ!」と言って出かけた。
朝は梅田の西村屋でフルーツサンドを食べて、難波方面に中之島を散歩したりしながら歩く。私はいいけど、友人はこれでいいのだろうかと思いながら前を歩いていたけど、友人が前を歩いていた最終日の歩き方を見るに多分よかったんだなと思って安心した。
紀伊國屋書店に寄って、東京の友人から彼女と別れたという連絡が入ったので返信し、toi booksに向かう。
今日はずっと友人にカメラを向けながら、私はなんのために撮っているんだろうなあと考えていたところに、大竹昭子『スナップショットは日記か 森山大道の写真と日本の日記文学の伝統』という本に出合ったので買った。今回の旅行は、この旅を通じて生じた疑問に対する答えになるような本によく出会う。
あと、1つの文章が99通りの文体で書かれたレーモン・クノー『文体練習』という本を見かけて、ちょっと高いなと思ったけどどうしても読みたくなったので買った。
昼はたこ焼きを食べながら有線に文句を言って、グリコを見に行くもピンとこず、グランド花月を覗いて、アメ村を歩いて、やることがなくなった。ごちゃごちゃした大阪に来たらなんかあるだろうと思ったのは甘かったらしい。
昨日まで私は毎晩レモンサワー1杯しか飲んでいなかったので、そろそろちゃんと飲みたいなあと言って、協議の結果一度帰って温泉に入ることにする。
のんびりして、温泉に入って、のんびりして、出発。
串カツ、立ち飲み、床が灰皿。キャベツが(ソースが、なのか？)とても美味しくて、キャベツとビールで無限にいけた。ビールが飲めるようになってよかったという話をした。
場所を変えて入った二件目のお店も美味しくて、日本酒も置いてあって最高だった。
お店のテレビでオペラ歌手が選ぶ日本の歌姫ランキングをやっていて、歌いたくなったので、大阪でよく見かけるジャンカラに行ってみようとお店を出る。2時くらいまで好き勝手歌う。
歌っていたので酔いがさめず、日本一長いらしい商店街を歌いながら歩いていたら、友人に「どこまで歩くの？」と言われてタクシーを拾う。タクシーに乗ったらもういいやという気持ちになってしまって眠る。
ホテルに着いて、半寝で部屋に入って、ベッドにダイブしたら落ちて、起きるのが面倒くさくて床に倒れていたら、友人がベッドに持ち上げて、布団までかけてくれて、本当に寝てしまうと思って頑張ってコンタクトを外してから眠った。
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2020.10.09
最高気温15℃にビビってウールのコートを出したら、だれもそんな感じじゃなかった。いつも適切な服装というものがわからない。
この日の写真は、カメラを向ける側の遠慮がなくなってきたのと、友人がカメラを向けられることに慣れた結果、前日よりいい写真が撮れたのが面白かった。でもあまり撮っていると「また撮ってるの」という顔をされるので少しは遠慮してたのだけど、文章を書いているいま、やっぱりもっといくらでも撮っておけばよかった(し、今までもそうしていたな)と思った。
友人と短い期間で行くようなものは旅行だと思っているけど、いままで1人でしてきた旅と考えたり感じたことの感覚が近くて、書いてるときに表記がぶれる。というか、旅行自体のことは旅行と呼んでいるけど、歩いているときは旅、みたいなつもり。
