最近公式からアップロードされた中森明菜のライブ映像を流しながら勉強していたら、友人から「サトミツのインスタライブに若ちゃん」と連絡が来たのでYou Tubeを止めてインスタを開いた。
「カレーを食べているのかカレーを食べさせられているのか」というところもよかったけど、それ以上に「それを誰に話してもわかられないまま大人になった」ってところに共感した。
幼稚園の頃、「線の上をはさみで切って」と言われて、その線が太いから線の幅のうちどこを切るべきなのかわからなくて「線の外側(の境界線)を切るのか、内側(の境界線)を切るのか、線の真ん中を切るのか、どれですか？」と先生に聞いたら「線の上を切るんだよ」と返されて、「線の上なら曲がってもいいってことですか？」と聞いたら「線の上を真っ直ぐ切るんだよ」と言われて、いやそのためのガイドをこの線がなしてないから聞いてるんじゃん、と当時はそこまで言語化して思ってないけど、伝わらなくて悲しくなった記憶がある。
小学校のときは、算数の「この四角に入る数字はなんでしょう」の答えはわかるけど四角の意味がまったく理解できなくて(たしか説明がもっと意味わからなかった気がする)「四角ってどういうことですか？」ってずっと聞いてたんだけど答えは得られず、中学生になってx(変数)がでてきた瞬間にそういうことかと理解したりした。
分数も、「リンゴ1/2個は半分、ケーキ1/4はこれだけの量だね。じゃあ1/2＋1/4は？」というのが意味わからなくて、ずっと「その1/2とか1/4はなにを1/2とか1/4にしたものなんですか？」と尋ね続けても何を聞かれているのかわからないという反応をされ、分数を小数点のある数に変換することを習ったときに、「ああ、これは1の1/2を表しているのか」とやっと納得できた。
いまだにその疑問は(当時は言い方が悪くて伝わってなかったのかもしれないけど)間違っていたと思っていないだけに、ずっと悲しい記憶としてあのときわかられなかったという感覚がある。
いまの技術研修も講師は「パソコンは0と1の信号でしか動かないので」とかしたり顔で言ってるけど、「なんで0と1でこういうことができるんですか？」って私が納得いくまで聞こうとしたら絶対困るんだろうなと思うからあまり聞く気にならない。ごまかすならごまかしてる自覚を持ってほしい。それなら「仕方ないですね」という気持ちで聞けるのに。
私が相対性理論に夢中だったころ、掃除の時間に「これってどういうことなんですか？」と聞くと、絶対に納得がいくまで対話してくれた担任だった物理の先生が大好きだった。彼がアカデミアの世界に戻ったのも今思うとすごくよくわかる。こんな世の中じゃってことですよね。でも私はお金を稼ぐ手段として現実的なものの中で、一番論理的正しさや正確性を追求しても怒られず、かつ正しさが明快という点でこの世界を選んだから、やっていかなければならない。配属されたらきっと今より息がしやすくなると思う。楽しみ。
ところで明菜のライブはうっとりするほどよかったです。
今日も相変わらず研修中に本を読んでいる。
『パリの砂漠、東京の蜃気楼』に大学時代バイトしていたカフェの名前が出てきて驚いたけど、そういえばたまに名前を聞くような気もする。早稲田にあることも大きいか(なくなってしまいましたね)。値段のわりに席が広いから作業するのにちょうどいいのだろう。彼女は「Aセットの珍妙な味のソーセージ」と書いていたけど、昔はAセットにソーセージがついていたのだろうか。私はキッチンの隅で虫やネズミに食べられることもなく緑色に変色したソーセージを見かけてから、あの店のソーセージを食べるのに抵抗がある。
とくに理由もなくこの本は最近の本ではないのだろうと思っていたんだけど、ピンク色の夕焼けの空のことを「最近流行りのブルー系ラメの入ったピンクのグロス」と表現していて、それ結構最近じゃない？と思って奥付をみたら2020年4月28日に出版された本だった。この文章からこれに気付ける感覚、一部の人にしか味わえないんだろうなと思うと面白い。でも私の感覚だと、青ラメはコスメフリーク的な界隈で流行ってたような記憶なのだけど、この本に書いてあるということは一般にもおりてきてたのだろうか。
暑くなってくるとだんだん食べたいものが思いつかなくなるけど、できる限り食べなきゃなと思って、一日2食は食べている。パスタばかりになるのは避けたくて、簡単で、野菜がたくさんとれて、美味しくて、と考えると大体鍋か煮るかになってしまい、暑くて食べたいものがないのに鍋食べてる変な状態になる。
しかしこれも真夏はできないだろうなあ。でも夏野菜グリルをのせたキーマカレーとタコライスとかばかり食べてたら太るしなあ。夏に何を食べていたかあまり思い出せない。
世間的GW(10日まで)が明けてから今日初めて外に出たんだけど、街がかなり日常に戻っていた。
