五月病も振り切る上昇

昨日の夜、寝る前になんとなく『爆笑問題カーボーイ』をつけたら、太田光の45分間の演説が始まった。思いつく限りすべての立場に配慮した(炎上を避けるためにうやむやに肯定するのではなく、きちんと寄り添った)内容になっていて、それでいて笑いも交えつつの45分間は、本当に太田光おそるべしというか、知ってたつもりだったけどそんなに追ってたわけじゃないから想像以上だった。でも、本当に彼の物言いは正しいし、いろんな人の立場もわかるのだけど、それじゃ伝わらないから焦点を一つに絞って怒っている人たちがいて、彼はその人たちを否定しなかったけど、彼の正しさを盾に、そういう人たちの正しく無さに怒る人たちが出てこなければいいなと思う。
あとは正しさの中でも、例えば彼の「岡村は客として店に行ってるから夢を見せられてるゆえに、不本意にそういう仕事をする層が見えていなかっただけで」という話は、(私は気付かなかった視点だったし、納得もしたのだけど)、でも無知が罪であることは往々にしてあるよなと思ったりもする。ましてテレビに出て稼ごうという人間が世間の流れに疎くあっちゃいけないんじゃないのかとか、でも今時タレントにそんなこと期待できないよなとか、難しいという言葉でまとめたくはないけど、難しいなあとしか言いようがない。ただ、自分もそう生きているつもりだし、とくに表現者には、やっぱり世の中をよくしていこうという気持ちがあることを期待してしまう。
たまたまつながりでいえば、昨日のとろサーモン久保田とかまいたち濱家のインスタライブもよかった。ふらっと始まった雑談ライブのなかで今のところナンバー1(というかほかを飽きずに見られたためしがない)。メモはいろいろしてみたけど別に書くほどのことじゃなくて、でもすごい面白かった。あの二人の関係とか全然知らなかったな。

 

昨日も1日元気だったし、今日も1日元気なのでこのまま大丈夫そうだ。昨日は書きながらまだ読めない感覚があったけど、今日はちゃんと読めてる。雨だけど元気だから大丈夫。今回は正直本当にきつかった、でもちゃんとうじうじして納得して生還した自分が好きだ。あと痩せた身体で着る夏服がかわいいのが最高。
実家を出てカロリー摂取量が低くなったおかげで痩せていくところに任せていたけど、散歩もあまりできていないし、そろそろボディメイク的な観点も考えなきゃいけないな。

 

今日は『12人の優しい日本人を読む会』をライブで観た。zoomを用いたエンタメとしてしっかり作りこまれたもの(?)をライブで観るのは初めてだったのだけど、三谷幸喜がこちらに向かって一対一で話しかけてくる感じが面白かったし、ここが一番の特等席なんだという高揚感があった。内容はちょっとリアルすぎてあるある以上で笑えないというか、ふと途中で「これ台本に書いてあることなのか」と気付いて怖くなった。
カーテンコールまであって、なんか普通に泣いちゃったな。芸術のちからに恐れおののく瞬間はいつまでもあるな。絶対になくなってほしくない。

 

外が薄暗かったのも今日は読書と観劇日和で(たぶん晴れててもそう言うけど)、『12人の優しい日本人を読む会』の前編の途中に届いた『ハイパーハードボイルドグルメリポート』の書籍を読んだ。まだ全然序盤だけど、買ってよかった。
リベリアに行く途中、経由する空港の名前を聞いて血の気が引いた話を読めば、私もその経験あったなあと思い出すし、リベリアの名前の由来はラテン語の「Liber」だという話を読めば、キューバリブレも「Cuba Liber」で、キューバ革命のあとにキューバの代表的な飲み物であるラムとアメリカの代表的な飲み物であるコーラを掛け合わせて自由を祝った酒だから、みんなキューバの酒はモヒートだと思っているけど、本当のキューバの酒はキューバリブレなんだと現地で聞いた話を思い出す。私はコーラが苦手だけど、それ以来キューバリブレは好きだ。キューバリブレを飲むときは「Liber〜」と乾杯をする。
こういう風に、旅をした記憶や経験が自分の中に生きていることを感じると嬉しくなる。面白い話を求められても、トラブルの話を求められても、いつもスッとは出てこないけど、でもたしかに私の中に積み上げられているものだと確信が持てる。

 

相変わらず1話づつ観ているけもなれはいま7話だけど、終盤はもうまとめ観してもいいでしょうか。
人を愛するって愛しているだけじゃだめで、覚悟と行動が必要なんだよなと昔Twitterに書いた記憶があるけど、なんで思ったかは忘れてしまった。
田中圭がよく演じている、優しくていい人だけど優柔不断で、何も捨てられなくて、覚悟が必要なことに気付いてなくて、あと突然キレる感じの人、ほんと嫌いだなと思う。

 

「A子さんの恋人は、A君が好きだけど周りにはA太郎しかいないような、サブカルにも振り切れず、日常と現実の狭間をさまよっていいるような奴らに刺さってる漫画だと思うんだよね」って言った人のことも、図星過ぎて嫌いになりそうだった。
帯に書いてあった「あの人もあなたもこの中にいる」的な文面は、うーんいそうでいない、私は誰だ?と思うのだけど、A太郎だけはいるんだよね、ほんとに。

 

たりないふたり』、若林が満島ひかりが好きなの、どこまで信頼できる男...!!!!っていう。『たりないふたり』はペース上げないと見終わらないな。
オードリーannの、机で寝てたら前の席に座ってる女の子のポニーテールが刺さった話に「そういうことが起こるんだな」「「共学だとね」」とハモる二人のいとおしさよ。高校生かよ。