ホステルは雨漏りしている。共用スペースのコンクリートの壁沿いに雨が流れてくる。屋根の上を水が伝う音が聞こえる。
共用スペースは薄暗くて、観葉植物に囲まれて、半分外で、ガスストーブの音がして、肌寒くて少し暖かい。雨季のラオス、ルアンパバーンで雨宿りしたカフェのことを思い出す。だからリプトンは甘めで飲みたくなる。
今回の旅の目的は生活を取り戻すだったか。いま、生きてるなあと感じている。
次の日の倉敷は晴天からくもり。美濃地区は思ったより広くて楽しい。いっぱい食べていっぱい歩いた。
中国地方は観光地でもそこまで観光地価格じゃないところがいい。それでも野菜と魚介類が美味しいし、人は少ないし。
友人との旅行は半日観光、半日移動でちょうどいい。彼女とは2人ともペーパードライバーでとにかく足がない旭川旅行を経験していたので、今回はルートをがっつり決めないわりに下調べが上手く活きてよかった。
今回の学びは、地方の遅めの時間は居酒屋以外に店が開いてないのでなにか考えておくべきだということと、友人との旅行はドミトリーじゃないほうがいいということだろうか。
使い道のないデートスキルまで上がった気がする。
倉敷の川沿いに座ってのんびりしてるカップルや和装が似合う彼氏が本当に羨ましかったので、出雲大社にも行ったし神でも仏でもいいからいいかげんそろそろ頼む。という気持ちあり。
帰りの夜行バスでaikoを聴いている。